「レイトレーシング」は 3D グラフィックスの重要な技術となっていて、レイトレーシングを使ったリアリティの高いグラフィックス表現を見る機会が増えてきました。 また同時に、「レイトレーシングをオーディオに応用する」といった言及もちょいちょい見かけるようになりました。 しかし、グラフィックスのシミュレーションにレイトレーシングが有効なのは光の特性をレイトレーシングで近似できているからであり、音の特性に関してはレイトレーシングだけで近似するのは困難です。これはもう少し広く知られていて欲しい事実なのですが、何故かあまりきちんと知られていません……。 そもそも悲しいことに、「物理シミュレーションによる音響空間表現(方角、残響、遮蔽などの表現)」を網羅的に真面目に考察した資料は恐ろしく少ないです。この現状では、レイトレーシングだけで音響空間表現が簡単に出来るというような誤解が生まれてしまうのも仕方ない
ウェブ技術でサウンドを扱える技術「Web Audio API」。表現系の技術として、JavaScriptを使うことで、音に連動したビジュアライゼーションを作成できます。本記事では、Web Audio APIを使ったサウンドビジュアライザーの作り方を解説します。 まずは以下の2つのデモをご覧ください。 2Dデモ 別タブで再生する ソースコードを確認する 1つ目は2D版のデモです。Web Audio APIでフーリエ変換を行い、divタグのスタイルでビジュアライゼーションを作成しています。CSSのFlexboxを利用して水平方向にdivを並べています。コードがシンプルなので、Web Audio APIの使い方を理解したい方は参考にしてみてください。 3Dデモ 別タブで再生する ソースコードを確認する もう1つは、3D版のデモです。サウンドの解析部分をWeb Audio APIで行い、ビジュアラ
ここ最近すっかりオーディオ沼にハマっているのだが、気になるのは世間ではスピーカーで音を聴くことにあまり関心がないこと。良い音で聴くというと、イヤホンやヘッドホンの話ばかりで、スピーカーのことはあまり話題にならない。住環境の問題で大きな音が出せないとか、スピーカーで良い音を聞こうとするとコストがかかるイメージがあるからだろうが、コストに関しては、最近は中華オーディオ製品のグレードが高く、低コストで良い音が聞けるようになっている。しかし、そういう情報がまとまってないので、ちょうどAmazonのブラックフライデーでセール中ということもあり、自分の知見をまとめておく。 結論 音の空間が広がるスピーカー PC高音質化に必要なのはUSB DAC+アンプ+パッシブスピーカー クリアな音が出るMoukey M20-3 アンプ&USB DAC YouTubeの音を良くしたいのならNobsound NS-01
2021年に製造終了し、今は在庫分だけが購入できるHomePod(大)。販売不振と聞くこのスピーカーだが、僕は2台目を追加購入した。 異常に大きい低音という欠点がありながらも、配置を計算し尽くした高級スピーカーのような音の艶。これを1個3万6千円で入手する機会は今後永遠にないかもしれないと思ったからだ。 空間が完璧に、艶やかに鳴るHomePodは内蔵マイクで反響音を学習し、全方位に複数ついているツイーター(高音域用スピーカー)の出力を自律調整する仕組みを持っている。この機能の説明を聞いて「音質が良くなるのかな?」程度を期待するのが普通だと思うが、実際は全く異なる。部屋全体が鳴るのだ。 普通のスピーカーは人がその正面で直接音を聴くように作られているが、HomePodの場合は壁、床、天井からの反射音がむしろ主であり(多分)、空間全体から耳に音が届く。その結果、HomePod上部に大まかな音像が
はじめに 最近、特に Amazon Music や Apple Music が空間オーディオを提供するようになってから、Dolby Atmos や 360 Reality Audio などを利用した楽曲が注目されている。 だが、それらはストリーミングサービスというクローズドな環境で提供される上に、Dolby Atmos に関しては Dolby のプロプライエタリなフォーマットを使用している。 そのため、それらのフォーマットで音楽制作する方法や再生する方法については様々なメディアで解説されているが、制作された音源がどのようにエンコードされ、視聴者のもとへ届けられ、そしてデコードされるかの「間」の部分に関しては、あまり知られていない。 この記事では、音楽サブスクを対象に、今まであまり触れられてこなかった空間オーディオの中間部分について解析し、解説していこうと思う。 サンレコのコラムで当記事が紹
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