2020年08月11日 デイリー版0面 外航全般 モーリシャス座礁事故、長鋪汽船と商船三井が共同会見。運航船社に求められる「社会的責任」とは。 長鋪(ながしき)汽船(岡山県笠岡市)の関連会社が保有・管理し、商船三井が運航するケープサイズバルカー「WAKASHIO(わかしお)」(20万重量トン級、2007年竣工、パナマ船籍)がインド洋の島国モーリシャス沖で座礁、燃料の油が流出した事故を受け、両社は9日、商船三井本社(東京都港区)で共同記者会見を開いた。会見前半、本船の事故までの経過、対応策について商船三井の安全運航本部長を務める加藤雅徳常務執行役員がスライド資料を使って状況を説明。商船三井は船舶をチャーター(定期用船)している立場で、本来は船舶保有者の長鋪汽船に事故原因についての説明責任が求められる。 日本の海運会社の多くが船主から船舶をチャーターしている実態もあり、今回のように環境汚染など