楽天は11月から、自社のネット通販サイトの価格を「送料込み」の表示に統一していく方針を固めた。「支払う総額がわかりにくい」といった客の声に応える形だが、加盟店から徴収する「手数料」を増やすねらいもある。 楽天の通販はモール(商店街)型と呼ばれ、約4万の業者が楽天のサイトに「お店」を出して物を売っている。楽天は各店から商品代金の2〜6.5%の手数料を徴収して稼ぐ仕組みだ。 11月からは店側に「送料込み」の表示を要請する。同時に、これまでは手数料の算定対象にしていなかった送料部分も対象にする。送料は通常、購入者がいったん店側に支払い、そこから宅配業者などに支払われる仕組みだ。