かつての部下を通じて、ある事件の捜査に関わり始めた主人公は、消せない過去と向き合い始める……。様々な思いの狭間で葛藤する元警察官が真実を追う、日本推理作家協会賞受賞作家渾身の長編ミステリー。その創作の背景を、著者にインタビュー! 2017/01/14 【ポスト・ブック・レビュー 著者に訊け!】 日本推理作家協会賞を受賞した女流作家が放つ慟哭の長編ミステリー 『慈雨』 集英社 1600円+税 装丁/泉沢光雄 柚月裕子 ●ゆづき・ゆうこ 1968年岩手県生まれ。山形県在住。2007年「待ち人」で山新文学賞入選及び、やましん文芸年間賞天賞。08年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年には『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞するなど、目下注目の俊英の1人。著書は他に『最後の証人』『検事の死命』『パレートの誤算
5月10日、東京・新宿歌舞伎町ロフトプラスワンで映画『孤狼の血』公開記念トークイベント「東映じゃけぇ、何をしてもええんじゃ~第三夜~」が開催され、お笑いタレントの玉袋筋太郎、歌手でタレントの麻美ゆま、映画コメンテーターの赤ペン瀧川らが登壇。玉袋らの誘いにより、観客として来ていた原作者の柚月裕子氏もステージに上がり、決して平坦ではなかった『孤狼の血』を書き上げるまでの道のりを明かした。 『孤狼の血』の舞台は暴対法成立以前の広島・呉原市。暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに捜査する警察と、暴力団組織間の激しい抗争を描くアウトローな「男」の物語だ。おおよそ「ヤクザの世界」とはほど遠い優しい佇まいの柚月氏だが、赤ペン瀧川から「『孤狼の血』を書こうとしたときに、編集者たちはどんな対応なんですか?驚いてたりしませんでしたか?」と聞かれると、「実はスムーズに書き上げた作品ではないんです」と告白し
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