エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
活字中毒R。
「泣かない子供」(江國香織著・角川文庫)より。 【小学校一年生の夏休みに、私は生まれてはじめて絵日... 「泣かない子供」(江國香織著・角川文庫)より。 【小学校一年生の夏休みに、私は生まれてはじめて絵日記をつけた。一ページ目をかきおえて、さっそく嬉々として父に見せに行くと、どれどれ、と日記帖をのぞきこんだ父は(父は、仕事中でも決して、あとでね、とは言わなかった)、にわかにきびしい顔つきになり、 「日記は、きょうは、で始めてはいけない。きょうのことに決まっているんだから」 と言った。六歳の私の、あの失望。すごすごと書斎をでて行こうとする私の背中に、おいうちをかけるように父は、 「ああ、それから、私は、で始めてもいけないよ。私のことに決まっているんだから」 と言ったのだった。 (中略) 中学生の頃、話し合いの余地のない父の小言に、何と非民主的、非文化的な父だろうと嘆いたものだったが、話し合いの余地のない小言を本気でいえるというのはむしろ、きわめて文化的な(文化財的な、と言うべきか)、父なのではな
2007/07/13 リンク