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世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
日本列島と朝鮮半島との間に位置する沖ノ島は、高度な航海技術をもった宗像地域の人々にとっての道標で... 日本列島と朝鮮半島との間に位置する沖ノ島は、高度な航海技術をもった宗像地域の人々にとっての道標でした。 古代東アジアにおいて海を越えた交流が頻繁に行われた4世紀後半〜9世紀末の約500年間にわたり、 沖ノ島では航海の安全と交流の成就を祈っておびただしい量の貴重な奉献品を用いた祭祀が行われました。 島全体が信仰の対象である沖ノ島では、「神宿る島」として厳しく入島を制限する禁忌などの慣習が人々の間に根付き、 自然崇拝に基づく古代祭祀の変遷を示す遺跡がほぼ手つかずの状態で現代まで受け継がれてきました。 祭祀の場は巨岩の上に始まり、巨岩の陰、そして露天の平坦地へと移行し、宗像三女神に対する信仰は その間に形成されていきます。また貴重な舶載品をはじめとする神への奉献品は、古代における祭祀の変遷や 各時期の対外交流のあり方を証明するものとして、発見された約8万点全てが国宝に指定されています。 4世紀後