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谷川浩司・十七世名人が語り尽くす「羽生善治と藤井聡太」 2人の天才はなぜ“相手の得意戦法”を避けないのか
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谷川浩司・十七世名人が語り尽くす「羽生善治と藤井聡太」 2人の天才はなぜ“相手の得意戦法”を避けないのか
全冠制覇は辛すぎる 全冠独占が崩れ、棋界が動き出す中、7月末に藤井への挑戦権を懸けた王座戦挑戦者決... 全冠制覇は辛すぎる 全冠独占が崩れ、棋界が動き出す中、7月末に藤井への挑戦権を懸けた王座戦挑戦者決定戦が行われ、前年度の王座戦で藤井の八冠制覇を許した31歳の永瀬が53歳の羽生との大一番を制した。 「永瀬さんは前年度のリターンマッチになります。それとは別に王位戦では渡辺(明)さんが挑戦者になっている。渡辺さん、永瀬さんはトップ棋士の中で最も藤井さんに痛い目に遭ってきた2人です。八冠が崩れて将棋界が動いたのは確かですが、タイトルを獲ったのが21歳の伊藤さんなので、30代の2人にしてみれば手強い後輩がもう1人増えたということ。 羽生さんが七冠の頃は私が当事者だったのでわかるのですが、さすがに全冠制覇されるのは年長の棋士として辛すぎるわけです。まして1人ならその人だけを見ていればいいんですけど、年少2人に現時点で抜かれたわけですから、自分たちの時代が終わり、これからは20代前半の世代が動かしてい