皆さんは「布施」と聞くと何を思い浮かべますか? 恐らく葬儀や法事などの時に、回向や供養を頂いたお礼としてお寺に渡す「お布施」が思い浮かぶのではないでしょうか。元々仏教では、「布施」は慈悲の心をもって他人に財物などを施す、六波羅蜜(ろくはらみつ)と呼ばれる、悟りを求める菩薩の6つの実践徳目のひとつと言われていますが、本来それだけを示す言葉ではありません。 ※1 お布施には、智慧や財力がなくても、見返りを求めることなく善行を行うことで、よい運を授かり、幸福がもたらされると言われる7種の「無財の七施」というものがあります。ここでその7つのお布施を見てみましょう。