32年ぶりの再会にバタバタ ──本日は“せんちゃん”対談、よろしくお願いいたします。 大江千里 先ちゃんと千ちゃんですね。 江口寿史 大江さんの“千ちゃん”は本名ですから。僕の“先ちゃん”は先生ほど偉くないから先ちゃんで(笑)。 ──昨年12月の大江千里トリオのライブでひさしぶりに直接お会いされたそうですね。 江口 32年ぶりでしたね。 大江 歌わずにピアノを弾くジャズのコンサートにお誘いして、果たして来ていただけるのかなって半信半疑だったんです。だから楽屋で顔を見たときは本当にうれしくて。時間がギュッと縮まった感じで、お相撲さんに触れるみたいな感じで2人でバタバタしてました(笑)。 江口 千里さんの動向はずっと気にしてたんですよ。 ──まずは出会いからお聞かせください。 江口 1988年に「シンプジャーナル」という音楽雑誌で対談させていただいたのが最初です。2人とも黒縁メガネをかけてたか