政権浮揚の唯一の期待の星、蓮舫行政刷新担当相に 余りにも頼り過ぎる政府の無策ぶりを指摘しておこう。 認定農業者制度が当初の目的を果たしていないとの認識と 認定農業者制度自体を廃止する方向で見直すとの判断についてである。 認定農業者制度に関する認識はおおむね正しい。 しかし、何故、そのような事態になったのかの分析が全くない。 そもそも、認定農業者制度は、農業所得が他産業並みになることを目的とし、 規模の拡大や装備の充実、複式農業簿記や家内労働制度の明確化など これからの農業がおこなうべき基本的な実践を導入したが、 しかし、都府県の市町村の要請により、認定要件を緩和したものである。 従って、私は、問題の所在は制度そのものではなく、要件緩和にあると思う。 当初の要件に即して厳格な運用を行い、規模拡大を図るべきだ。 民主党政権が戸別所得補償を行うにあたり、 認定農業者に限定すべきとの反対論を振り切