交際相手ら男性3人を殺害したとして、殺人罪などに問われた無職木嶋佳苗(きじまかなえ)被告(37)の裁判員裁判の第3回公判が13日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれ、木嶋被告の預貯金などを調べたさいたま地検の財務分析官ら証人3人が出廷した。 分析官は、2007年に死亡した千葉県に住む木嶋被告の資金援助者や、09年1月と5月に殺害されたとされる男性2人から受け取った計約9000万円は、同年6月までに「底をついた」と指摘。同年1月以降、レストランやホテルの代金などで月平均30万円余のクレジットカードの返済があり、6月末時点で60万円近い赤字だったと説明した。 分析官はさらに、同年8月に遺体で見つかった大出嘉之(おおいでよしゆき)さん(当時41歳)から木嶋被告が約470万円を詐取したとされる翌日、木嶋被告の複数の口座に計386万円が入金され、東京・池袋のマンションへの入居費用やクレジット