「毎年、夏になるとこれ聴きたくなるんだよねー」という定番的なアルバムは誰にでもあると思うけど、自分にとってはこの『Beauty』(1989年)がその筆頭にあがる。 アルバムのオープニングを飾る『Calling From Tokyo』のねばっこく腰のあるドラムと、その上をアイヤ~と漂うユッスー・ンドゥールの声を聴くと「夏だなー」という感じがしみじみと。 www.youtube.com 「時間」を杵と臼でぺったんぺったんと叩いて引きのばしていくような、一度聴いたら忘れられない呪術的なドラムは、スライ&ロビーのスライ・ダンバー(エフェクトもいい感じ)。元々レゲエ畑の人だけど、ボブ・ディラン『インフィデル』(1983年)等での名演も忘れがたい。やっぱり独特なタイム感。 www.youtube.com サビでドッカーン!と派手に盛り上がるんじゃなくて、繰り返しのなかでジワジワと、0.1度ぐらいずつパ