「パワハラで退職」元職員、東北大を提訴 東日本大震災後に増えた仕事で過度の負担を強いられたり、パワハラを受けたりして退職を余儀なくされたとして、仙台市の元東北大職員の40代男性が26日、同大に約3500万円の損害賠償などを求める訴えを仙台地裁に起こした。 訴えによると、男性は2000年から同大の事務職員として勤務し、大学施設の工事の発注などを担当。震災後には新築や改築、改修の発注業務が激増し、任せられた仕事に追われたという。12年3月に退職した。 男性側は「震災後の発注量は平常時の10年分相当だったが、人員態勢は変わらず、異動もさせてもらえなかった。上司らからは暴言を吐かれていた」と主張。「所属部署で以前から職員の死亡が相次ぎ、過酷な労働環境だったのに、東北大は放置していた」などと指摘している。 東北大広報課は「訴状が届いておらず、コメントは差し控える」との談話を出した。 2014年