私が子どもの頃、漫画「天才バカボン」が放映されてた。 作者は富山県出身の赤塚不二夫さん。 北陸の地は仏教特に浄土真宗の盛んな有難い土地柄で、かつ真宗門徒、お寺に参る環境で育っていかれたのであろう。 赤塚さんは、数多くの著名な漫画家達が暮らしていたあの「ときわ荘」の住人で、その部屋の前の住人は、漫画「ブッダ」を描いた手塚治虫さんだったそうだ。 実は漫画「天才バカボン」は、いくつか仏教的な背景がある。 「バカボン」とは仏教用語でお釈さまの敬称であり、サンスクリット語の「Bhagavan(バガヴァーン)」「Bhagavad(ヴァガバッド)」、覚れる者という意味で”Buddha(仏陀、ブッダ)と同義語を漢訳している。漢字では「婆伽梵」「薄伽梵」と書く。 そして何を隠そう、バカボンのパパの言葉 「これでいいのだ」 は”あるがまま” “ありのままを受け入れる”という仏教の悟りの境地が表されている。 世