「必死の努力を続けている。ただ、時々手を出すかと聞かれれば、イエスだ」。オバマ米大統領は23日の記者会見で、自らが前日に署名した「たばこ規制法」に関連して禁煙への取り組みを聞かれ、「失敗」を認めた。 オバマ大統領は、大統領選にあたって禁煙を表明したものの、昨年12月に完全に禁煙できていないことを告白。この日も、なかなか禁煙できないことについて「たばこの常習者かと聞かれればノーだ。家族の前では吸わない。95%は治っているが、時々失敗する」と釈明に追われた。 大統領は、若者の喫煙防止のため甘い風味の添加を禁じたり、広告を規制したりする新法の署名の際、改めて禁煙の重要性を説いたばかり。それだけにばつが悪そうで、最後は「子供たちには初めから喫煙の道に行ってほしくない。だから、私が署名した法律はとても重要だ。この辺でいいですか」と切り上げた。(ワシントン=伊藤宏)