元孤児の小夜(さよ)は凍え死にかけていたところを村長に引き取られ、虐げられながらも暮らしていた。しかしある日、自分が引き取られたのは、“神の末裔”を名乗る醜悪な領主に義妹の身代わりとして捧げるためだったと知らされる。 耐えられず逃げ出した彼女は、元凶たる神の祠を絶望のまま、壊してしまう。 「罰当たりだな。これは君、死んだね」「別に良いよ。ちょうど、死にたかったところだから」「くっ……あははは! それなら、死なせてあげないよ」 こうして少女は、神に拾われた──。 神を呪って祠を壊した少女と、そのせいで眠りから叩き起こされてしまった気まぐれな神様(※独占欲強め)。神社を舞台に繰り広げる、和風恋愛ファンタジー! ___________ ※カクヨムコン10ライト文芸部門応募中!ハピエン保証…続きを読む