言葉も文化も違う外国ルーツの子どもには、日本の学校で勉強し、進学や就職をめざすのは大きな挑戦です。社会からドロップアウトする子もいる中で、それをどう防ぎ、可能性を引き出せるのか――。■「この子たち放…

当選が確実となり、父隆治さん(右)と抱き合って喜ぶ今井瑠々氏=岐阜県多治見市で2023年4月9日午後10時59分、兵藤公治撮影 今年1月に立憲民主党から自民党に移籍し、岐阜県議選多治見市選挙区(定数2)に臨んだ無所属新人、今井瑠々氏(27)=自民推薦=が9日、初当選を果たした。「もうやめよう」。県議選出馬を発表した直後から続いた誹謗(ひぼう)中傷を見かねた父は提案したが、娘が見せた強い決意に腹をくくったという。 今井氏は全国最年少候補として2021年の衆院選岐阜5区に初挑戦した。出馬表明したのは被選挙権を得た25歳の誕生日当日だった。選挙では若さを前面に押し出し、政治の刷新を訴えた。敗れはしたが、当選した自民重鎮の古屋圭司衆院議員(70)に約1万4000票差まで肉薄し、全国的に注目を集めた。 立憲の次世代ホープと期待され、落選後も国政進出を目指して活動した。ところが今年1月、自民への移籍と
昭和期の終わりに整備された精神科救急医療の拠点。千葉県内の警察官通報を一括して受理する=千葉市美浜区、県精神科医療センター 強い浜風が吹き付ける千葉市美浜区・幕張新都心に、精神医療の拠点がひっそりとたたずむ。千葉県精神科医療センター。精神疾患の当事者と早期につながって入院治療を施し、可能な限り早く退院、社会へ戻ってもらう-。こうした理念を具現化した、国内初の精神科救急の専門医療機関とされる。数多くの大企業が立地するオフィス街やコンベンション施設の幕張メッセ、プロ野球チームの本拠地千葉マリンスタジアムなど都市の顔が集積する地区にあって、古びた外観の建物はやや浮いている。 1985年設立。立ち上げに携わった一人でセンターの名誉病院長平田豊明氏は「今、岐阜で起きていることは、かつて群馬や千葉が乗り越えてきたことだ」と指摘する。 千葉でも医療側と地元警察とで意見が衝突する時期が長く続いた。警察官職
群馬や千葉、滋賀、愛知のように、警察官通報を一括受理して円滑に精神保健指定医の診察へとつなぐ仕組みを築いている自治体は、実は少数派だ。取材班が全都道府県の担当者への聞き取りや公表資料などを通して調べたところ、一括方式や、担当指定医をあらかじめ定める「当番制」などの仕組みを運用しているのは38%に当たる18都府県にとどまった。岐阜は昨年、当番制の導入を検討すると決めたが、人手の問題から容易ではないことが、他県への取材から分かってきた。 「指定医を探すのに、現場は特に苦しんでいる」。県名を出さないことを条件に、ある自治体の担当者が実情を語ってくれた。 指定医を対象にした研修会を開くなど、確保に向けて「努力はしている」。ただ、効果は乏しい。その県では、特に夜間の警察官通報が診察につながるまで時間がかかる問題があるといい、「指定医にとっては慈善事業や、使命感としてやっている向きが大きい。深夜でも対
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