〈問い〉 参院選にむけて「9条ネット」という団体が動いています。どんな団体なのですか?(東京・一読者) 〈答え〉 「9条ネット」とは、ことし2月に「憲法擁護」を看板にして、参院選にむけて立ち上げられた政治団体です。しかし、その実態は新社会党委員長らを国会に送ろうという運動団体です。第一次公認予定候補は、栗原君子新社会党委員長や新社会党九州ブロック協議会政策委員長の経歴をもつ人など三人です。 日本共産党は、昨年5月20日付「しんぶん赤旗」に「参院選での『平和共同候補』を求める運動について」という論文を掲載しました。そこでは「市民運動」を名乗るこの運動が、新社会党の応援団ではないのかということを率直に指摘しました。また、日本国憲法を守るということを強調しながら、そのために必要な憲法擁護のたたかいの輪を広げることではなく、問題を国政選挙の「選挙共闘」に矮小化(わいしょうか)し、「市民運動」にある