目の前で友人が粉々に 昨年4月のある朝、65歳のウー・テインアウンが自宅で友人らとお茶を飲んでいたときのことだ。ミャンマー軍の兵士たちが家のドアを叩き、そこにいた全員に、別の村まで小隊に同行するよう要求した。 西部ラカイン州の山間にある危険地帯に着くと、テインアウンらは小隊の30メートル前方を歩くよう命令された。ひとりが地雷を踏んで粉々に吹き飛ばされ、テイン・アウンの腕と左目に金属の破片が突き刺さった。 「一緒に行くことを拒否したら殺す、と兵士たちに脅されました」。左目を失ったテインアウンはそう話す。
