ガーシー(本名・東谷義和)元参院議員が公開した動画によって名誉を損なわれたとして、元兵庫県警警察官の男性が元議員に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、神戸地裁であり、鈴木喬裁判官は元議員に1千万円の支払いを命じた。 判決によると、元議員は2022年4月15日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で、自身が開設するチャンネルに「(元議員の)母親を脅した」「やっていることが反社会勢力」「ヤクザと賭けマージャンしてクビになった」などと発言する動画を投稿。虚偽の内容を示すことで男性の名誉を傷つけた。 鈴木裁判官は、登録者数が100万人を超えるチャンネルで男性の言動や退職理由などについて虚偽の内容が投稿され、社会的評価が低下したと指摘。男性が経営する警備会社では複数の顧問契約が打ち切られたなどとし「著しい精神的苦痛を被らせた」とした。 元議員は裁判期日に出頭していない。