欧州連合(EU)欧州委員会委員長のパローゾ氏は2007年11月25日,検討中の自動車CO2排出量規制に罰金を導入する方針を明らかにしました。規制内容は2012年までにEUでの販売車のCO2排出量を平均で120g/km以下にするもの。トヨタ自動車の現行「プリウス」のCO2排出量が104g/km,「カローラ」(英国仕様)が159〜198g/km(プリウス発売当時の2003年秋のデータ)なので,この規制をクリアすることは並大抵ではありません。 日本にいると,欧州から突然厳しい環境規制が降ってくるという印象が強いですが,専門家に聞くと,それは対応次第のようです。欧州は,規制の基本的な大枠が決まる時期が非常に早く,そのタイミングで議論に入らないと後手に回り,結果として右往左往することになると指摘しています。 日本の環境規制は,審議会での議論を踏まえ,環境省や経済産業省などの担当課が最後に調整に乗り出