評決を待つ身 少し距離を置いた歴史の評価がブッシュの心のよりどころ(10月15日) Jeff Haynes-Reuters ジョージ・W・ブッシュは大統領在任中、支持率が90%にも達した最高の瞬間がある。それは9・11同時多発テロの起こった翌週のこと。それまで賛否の分かれる大統領だったブッシュが、突如として誰からも支持される存在になったのだ。 その8年後の大統領退任時、彼の支持率は30%以下にまで落ち込んでいた。大した問題ではない、と今、ブッシュは語っている。在任中に支持率や批判を気にしたことは一度もなかった、と。自らが下し、政権の大半を動かしてきた数々の決断に対して、ブッシュが絶対的な自信と確信を持っていることがうかがえる。 大統領職を退いてから初めてとなるNBCテレビのインタビューの中で、ブッシュは9・11からハリケーン・カトリーナ、2008年の経済危機まで、在任中のあらゆる重要問題に