ウクライナ国境を流れるティサ川の川岸を監視するルーマニアの国境警察(2024年5月17日撮影)。(c)Daniel MIHAILESCU / AFP 【6月26日 AFP】ルーマニア北部の残雪に覆われた山岳地帯で、レスキュー隊員はウクライナ人男性(21)の震える声を聞いた。軍の動員対象年齢が引き下げられた母国から、山を越え川を渡り命懸けで脱出しようとする若者の一人だった。 「とても寒い」と、男性は訴えた。5月でも雪が残る急峻(きゅうしゅん)な山々を3日間歩き続け、腰を痛めていた。 マラムレシュ(Maramures)山岳救助隊のダン・ベンガ(Dan Benga)隊長はAFPに、越境者は「戦争未経験で、前線行きを恐れている若者」だと語った。 「彼らの多くが、戦場で死ぬより山に逃げて死んだ方がましだと言っている」 ウクライナは兵士の補充のため、法改正により動員対象年齢の下限を27歳から25歳に引
