ネガティブな心理状態に置かれると、どうしても出てくる言葉は酷いものにしかならない。やる気が無い。何もしたくない。何もできない。何かできるようになるとは思えない。それに比べてお前は恵まれてていいよな。自分なんかもうダメだ。死にたい。みんな死ねばいいのに。 しかしこのようなことを言えば、叱責が飛んでくる。そんな考え方じゃいつまで経ってもダメなままだぞ。前向きになれるように努力すべきだ。ていうかキモイんだよ!…正論だがそれができないから苦しいのに。それどころか、そんなこと言うようなダメ人間だからそんな状況に陥ったんだろ、自業自得だ、などと見なされる。もともと悪い人格を持っていたから悪い状況になったんだという論法だ。悪い状況が悪い心理状態を生み出した可能性は考慮されない。 だからネガティブな心理状態にある時は、素直な感情を吐露することが自身の立場を危うくすることに繋がる。となると何も言えなくなる。