欅坂46「サイレントマジョリティー」は、なぜ支持され続けるのか 社会状況と重なっていく楽曲のメッセージ性 社会状況と重なっていく欅坂46の楽曲 2020年になり、欅坂46の楽曲はますます焦点が合ってきている。根拠のない噂や欺瞞に溢れた世界で翻弄される主人公を描いた「エキセントリック」は、まるでSNSで繰り返されるデマの拡散や、誹謗中傷の絶えない現在の情報社会の闇を炙り出すかのようだ。 〈あいつがああだって言ってた こいつがこうだろうって言ってた 差出人のない噂の類(たぐ)い 確証ないほど拡散する〉 (「エキセントリック」より) 集団から排除される主人公を描いた「黒い羊」は、特定の人物をスケープゴート的に祭り上げる監視社会への警鐘の歌としても読み取れる。 〈自分の色とは違うそれだけで厄介者か? Oh 自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ 黒い羊を見つけ 指を差して笑うのか?〉 (「黒い羊」