11月29日、東京競馬場にて、日本最大の国際交流レースであるジャパンカップ(GⅠ・1着賞金2億5,000万円)が開催された。前走の天皇賞で圧倒的一番人気に応えられなかったウオッカ陣営が、騎手を武豊から短期免許で来日中のクリストフ・ルメールに変更する決断を下し、外国馬も近年で屈指のレベルと、多くのファンの注目が注がれていたが、1番人気に支持されたウオッカが、皮肉なことに武騎乗のリーチザクラウンの作り出したよどみないペースに乗って直線半ばで先頭に立ち、猛烈な脚で追い込んできたオウケンブルースリの猛追を2cm凌ぐという、昨年の秋の天皇賞を思い起こさせる劇的な勝利を上げた。日本産牝馬のジャパンカップ優勝と、牝馬のGⅠ7勝は共に史上初の快挙であった。 そんな中、別の意味で熱い注目を集める競馬レースが高知競馬場で開催されていた。「中央競馬」と呼ばれる日本中央競馬会(JRA)管轄ではない、地方競馬全国協