髙城晶平(cero) 荒内(佑 / cero)くんが先に好きになって、僕が聴き始めたのはフィッシュマンズが活動休止したあとなんですよ。高校の隣に一風変わった大人たちの社交場になっている喫茶店があって、そこの人たちがみんなフィッシュマンズが好きで。そこの人たちが「記憶の増大」(1990年代末のフィッシュマンズのライブを収めた映像集)をVHSにダビングしてくれたんです。 茂木欣一(フィッシュマンズ) へえ、なんていうお店? 髙城 仙川のタイニーカフェというお店です。高校生の頃に弾き語りをやらせてもらったこともあるお店で。大人たちが喜ぶだろうなと思って「ナイトクルージング」をカバーしたら、「10年早いね!」と言われて(笑)。子供ながらに「大人たちにとってフィッシュマンズは聖域なんだな」と気付かされました。 ──当時、髙城さんはフィッシュマンズの音をどう捉えてたんですか? 髙城 高校生の頃は「せー
