頭の中でこんな感じのことを考えているお医者さんは別に珍しくもない。 書いているのは設定通りとすれば若い先生とお見受けするが、若い医療従事者が働きはじめて救急外来で出会った生◯やその他のクレーマタイプの患者に怒りを覚えて、稚拙な自己責任論を振り回した文句を書き連ねて炎上してしまうのはもはや年中行事だ。しばらくするとみんな落ち着いてくるが、心の中には自己責任論の延長線にある考え方を秘めた野良リバタリアンみたいなのが医者には多い。 玉木氏の問いである「国民皆保険制度を維持したままコストを持続可能にするにはどうしたらいいか?」という質問に真面目に答える時点で、これはリベラル路線に乗っかっている。玉木氏の術中に嵌っているといえなくもないが、答えているのは国民皆保険制度は維持したほうがよいと考えている真面目でやさしいリベラルな先生たちなのだ。この増田のように「知るかよ、国民皆保険制度の方を壊しちまえば
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)修了。新聞・雑誌・書籍などでヘルスケア、および、社会保障全般(特に、医療・介護や障がい者など社会福祉領域等)の記事を執筆。著書『がん闘病とコメディカル』(講談社)『チーム医療を成功させる10か条-現場に学ぶチームメンバーの心得-』(中山書店)、スペイン語翻訳書『きみは太陽のようにきれいだよ』(童話屋) News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 2018年8月、公立福生(ふっさ)病院(東京都)で女性患者が腎透析を続けるために必要な手術を拒否したことで、透析が中止になり死に至った。2021年、家族が病院を提訴した民事訴訟は裁判所から和解勧告が出され、10月5日、
「宝くじの誤り」とは、「中には大きな利益を得る人もいるかもしれない」という理由で利益が害よりも大きいことが証明されていない医療行為を容認する考え方を表すために私が提案したい言葉である。医療行為には不確実性がある。公的に推奨されている医療行為でも利益はなく害だけを被る人もいるが、集団全体では害よりも利益が大きいとされている。害よりも利益が大きいと十分に証明されていなかったり、逆に利益よりも害が大きいと証明された医療行為は推奨はされていない。 宝くじを購入する行為の金額の期待値はマイナス*1であり、宝くじを買った集団全体では損の方が利益より大きい。しかし、少数ながら、きわめて大きな利益を得る人もいる。宝くじを買う人たちのほとんどはそうしたことを承知の上で宝くじを買うのだろう。ならば、集団においては害が大きくてもきわめて大きな利益を得る可能性があるなら、推奨されていない医療行為を受ける自由だって
私たち「守る会」のメンバーは、みんな子育て中のお母さんです。 妊娠、出産、そして子育てと、柏原病院の先生方には大変お世話になってきました。 2007年春、産科・小児科がなくなるかもしれないと知り、 先生の役に立ちたい!私たちにできることをしていこう!と「守る会」を結成しました。 私たちに何ができるだろう? 何をしたら良いのだろう? 今もなお自問自答しています。 私たちは、私たちの暮らす丹波が、 安心して子どもを産み育てられる地域であり続けて欲しいという思いから活動を始めました。 そのためにはお医者さんの力が不可欠です。 「子どもを守りたい!」 そして 「お医者さんを守りたい!」 その気持ちが活動の原点でした。 県立柏原病院の小児科を守る会として活動を始めたのですが、 活動を進めるうちに、 小児科だけでなく、柏原病院だけでなく、 私たちが守りたいのは、ふるさとの地域医療だと強く思うようになり
青物横丁医師射殺事件 平成6年(1994年) 平成6年10月25日午前8時5分頃、ラッシュで混雑している東京都品川区の京浜急行・青物横丁駅の改札口付近で、出勤途中の都立台東病院の泌尿器科医長・岡崎武二郎さん(47)が60cmの背後からいきなり拳銃で撃たれた。銃弾は腹部を貫通し、岡崎さんはその場に倒れこんだ。すぐに病院に搬送されたが、翌日、出血多量で死亡した。 この事件は、医師をはじめとした医療関係者を戦慄(せんりつ)させた。医師ならば、誰でも同じような被害者になりえたからである。 犯人は、駅の近くに止めてあったバイクで走り去った。しかし死亡した岡崎さんが言い残した言葉から、警察は犯人を患者・N(36)と断定。品川署は全国に指名手配した。 Nは、平成5年に台東病院の泌尿器科で鼠蹊ヘルニアの手術を受けたが、術後しばらくすると体調不調を訴えるようになった。Nは体調不良を、執刀医である岡崎さんが手
2020年4月にコロナウイルス流行下で特例的に規制が緩和されたオンライン診療について、初診も含め原則解禁・恒久化していく流れの話が出てきています。 www.nikkei.com 2021/5/31に開催された「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」でも、この件を踏まえてデータを交えてディスカッションが行われています。 今回の記事では、話題になっている「初診オンライン診療」にテーマを絞り、検討会で公表されているデータを読み解きながら現在地点とこれからを考えていきたいと思います。 オンライン診療の現在地点 オンライン診療の歴史的経緯 もともとオンライン診療は、保険診療においては再診患者を対象として存在していた仕組みでした。再診患者に対しては、厚労省も診療報酬改定を重ねるごとに対象範囲を少しずつ広げたり、要件を緩和させていく取り組みがみられていました。 オンライン
この度、アノン株式会社と大手医療医薬メーカーで、SFプロトタイピング作品のコンペティションを開催する運びになりました。今後、このコンペを通じて生まれた壮大なビジョンの実現を、二社、そしてビジョンに共鳴する人々と共に、目指して参ります。大胆な発想をもって人類、そして医療の限界を超えるべく、沢山のご応募をお待ちしております。 テーマ: 未来の医療を創るための、SF作品を募集します。 企画概要: ・大手医療医薬メーカーとアノン株式会社の合同企画で、SF作品を募集します。 ・採用されたSF作品を足がかりに、二社の共創を通じて、実際に「未来の医療」を実現するための具体的なプロジェクトを開始する予定です。 ・採用作品を具体化する過程で、3回程度、プロジェクトメンバーを交えたお打ち合わせをさせていただく想定です。 賞金: 50万円 ※採用作品数は複数になる可能性があります。複数の場合、賞金は採用作品数で
今年もいよいよ大晦日です。 このブログやTwitterでも何度も言っていますが、新型コロナウイルスの流行に伴い、今年は医療・介護関係者にとって激動の一年でした。この領域に関わったすべてのみなさまに、「おつかれさまでした」。 今年最後のTwitterまとめをお届けして、2020年のブログ記事は終了にしたいと思います。それではご覧ください~。 病院経営のヒント ベッドコントロールについて考えておりました。 全体管理のイメージとしては「複数のテナントが入るフードモールをどう効果的に運営するか」に近い気がします。 診療科はテナント。単価が安いラーメンもあれば、高級なイタリアンもある感じですね。これらに同資源を割り振るかを考えます。#医療事務— Takahiro_Inukai@医療経営を考える人 (@Takahiro_Inukai) 2020年12月14日 診療で100円稼ぐのに100円以上のコスト
新型コロナウイルス感染症が急激に増加し続け、政府や自治体が外出自粛を呼び掛けているにもかかわらず人出は一向に減る気配がありません。政治家による大人数の忘年会や会食が相次いで報じられるなど危機感が低い状態の中で、医療現場は緊張感が継続し抱えきれないほどの負担感を感じています。ただ医療現場の危機感がなぜか十分に政治家や一般の方に伝わっていない状態です。新型コロナウイルス感染症患者の治療の最前線で戦う埼玉医科大学総合医療センター・総合診療内科教授の岡秀昭教授にお話を伺いました。(以下敬称略) 第3波の光景は一変―岡先生は12月26日のFacebookで第2波と第3波は全然違うと投稿されていましたね。私は12月初めくらいから急激に感染者が増えてきたなと思ったら、その後の増え方はなにかあっという間という感じでした。 岡:第2波の時は、実は自分もコロナは風邪みたいなもので、指定感染症であることがかえっ
人間という頭でっかちな動物は、目の前の輪郭のはっきりした危機よりも、遠くの輪郭のぼやけた希望にすがりたくなる癖がある。だから、自分はきっとウイルスに感染しない、自分はそれによって死なない、職場や学校は閉鎖しない、あの国の致死率はこの国ではありえない、と多くの人たちが楽観しがちである。私もまた、その傾向を持つ人間のひとりである。 甚大な危機に接して、ほぼすべての人びとが思考の限界に突き当たる。だから、楽観主義に依りすがり現実から逃避してしまう——日本は感染者と死亡者が少ない。日本は医療が発達している。子どもや若い人はかかりにくい。1、2週間が拡大か制圧かの境目だ。2週間後が瀬戸際だ。3週間後が分水嶺だ。一年もあれば五輪開催は大丈夫だ。100人に4人の中には入らないだろう。そう思いたくなっても不思議ではない。希望はいつしか根拠のない確信と成り果てる。第一次世界大戦は1914年の夏に始まり191
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に関する朝日・毎日・産経・読売・日経の各新聞社の1138の記事のうち、全文が入手できなかった12の記事を除外したものを対象にしています。 そこでは、2013年3月8日の記事(朝日新聞の記事)がHPVワクチンの副反応やリスクが喧伝される「発端」であると指摘しています。同年の6月14日に厚労省がHPVワクチン接種の積極勧奨を取りやめています。 ※副反応と副作用は別。 2013年3月以前は、ネガティブ-ネガティブ(青)とネガティブ-ニュートラル(ライトブルー)の記事の割合はわずか3.3%で、ポジティブ-ポジティブ(ダークレッド)とポジティブ-ニュートラル(ピンク)の記事の割合は59.5%だったとしています。 ところが、2013年3月以降、ネガティブ-ネガティブとネガティブ-ニュートラルの記事の比率は合計で53.6%に増加し、ポジティブ-ポジティブとニュートラル
上2人は習い事で家におらず、双子と私の3人でまったりとしている時でした。 トイレへ行こうと部屋を出た瞬間 『バチン!!』 という大きな音とともに突然家の電気が消えたんです。 電気のみならず、テレビや洗濯機も消えたのですぐに頭をよぎったのは停電でした。 慌てて双子がいるリビングの扉を開けると、びっくりした顔で固まっているあねちゃん。 そしてその奥でいもちゃんが呆然と立ち尽くしていました。 私の顔を見てあねちゃんは急いで走り寄りしがみついてきたのですが いもちゃんはその場から微動だにせず… その時、ふといもちゃんのそばから黒い煙が出ている事に気が付いたのです。 「え?!」っと駆け寄ろうとした瞬間、何か焦げたような焼けたような変な臭いが漂い 同時に目に入ったのはコンセントに刺さったヘアピンと充電器 一瞬にして「感電や」と気が付きました。 抱いていたあねちゃんをその場に降ろし、大丈夫やからそこから
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