国家間における「戦争」は、武力戦だけではない。経済戦、情報戦、文明戦、思想戦と、どれも戦争である。それが世界の常識だ。 日本人は、平和が永遠に続いていて、時々戦争があると思っているが、そんな考え方は世界では子どもにしか通用しない。国家間はまず戦争が基本で、時々「休憩」がある。ボクシングの試合みたいなものだ。 休憩の間にも、やはり次のラウンドへの準備は続いている。汗をふいたり、水を飲んだり、相手をにらみつけたりする。国家間もそうで、平和なときでも戦争は続いている。それぞれ体力を回復している。それが経済戦である。 そのほかにも、文化戦、文明戦、思想戦などがあって、どれも次の戦いのための準備だ。あわよくば相手がそのまま降伏してくれることを願っている。「とてもかなわない」と相手に思わせるためには、情報戦も必要だ。 例えば、中国が日本に仕掛ける情報戦は「和平工作」と言っている。日本なら「平和