大阪市職員の入れ墨調査を巡り、市立学校の教職員約1万7000人へのアンケート調査を実施しなかった大阪市教委が22日の教育委員会議で、校長による聞き取り調査を提案した。 教育委員からは慎重な声が上がり、継続して審議されることになった。 市教委事務局はこれまでに、「なぜ市教委だけ調査をしないのか」などの抗議が約60件寄せられたと説明。 「教職員の入れ墨が目に触れれば、児童や生徒に不安感や威圧感を与える」として、入れ墨がある教職員に自己申告させて、入れ墨が見えないように指導することを校長に求める案を示した。校長は入れ墨の部位や大きさ、入れた時期を市教委に報告するとした。 教育委員からは「茶髪やピアス禁止を指導しているのに教員が入れ墨をしていいはずはない」との声があったが、「部位まで把握するのは行き過ぎではないか」との意見も出てまとまらなかった。 調査する校長の意見を聞いて判断することに