宮崎県で口蹄疫の感染が拡大を続ける中、今回日本で発生した口蹄疫は、国際機関の指針に則った対応を適切に実施しているにもかかわらず、感染の拡大が食い止められていないことが、獣医微生物学の専門家の指摘で明らかになった。 東京大学大学院農学生命科学研究科の明石博臣教授は、今回宮崎で発生した口蹄疫に対する対策は、家畜の国際的な安全基準OIE(国際獣疫機関)が定める指針を基に農水省が定めた「特定家畜伝染病防疫指針」に基づいて適正に行われており、過去の発生事例からの知見が凝縮されているその指針が、現時点での最善の対策であると考えられると言う。しかし明石教授は、それにもかかわらず感染拡大が止まらない異例の事態となっているとの見方を示した。 感染拡大が止まらないことを受けて、政府の初動の遅れなどを批判する声もあがっている。だが明石氏は、現時点で口蹄疫については上記の基準以上の方策は考えにくいとし、「農水
スーパー種雄牛「忠富士」陽性・殺処分 悲しいことだがもう、「特例中の特例」は認めない方がいいかもしれない。 僕は真剣に、熊本あかうしの無事を案ずる。 2010年5月23日 from 口蹄疫を考える 残念なことに、宮崎県が有する黒毛和種の種雄牛のエース格の一頭である忠富士から陽性反応が出て、殺処分となった。獣医師数人と意見交換をしたが、どの人も所見としては「隔離する前に感染していたのだろう」と。潜伏期間があるので、すぐさま発症するとは限らないのである。それが、今回の口蹄疫が人の心をこうまでかき乱す性質なのだ。 しかし、こうなったのであれば、残る5頭の安否が気になるところではあるけれども、これはもう殺処分しかないのではないだろうか、と思う。 え? なんで? と言われるかもしれないけれども、もうコトは最悪の事態を考えながら進むべきで、隣県を巻き込む可能性がでてきたということだ。 その場合、僕が恐
記者会見で「対応が甘いのでは」と問われ、「一生懸命やっているんです」と語気を荒らげ、机をたたく東国原英夫宮崎県知事=宮崎県庁、松井望美撮影 宮崎県で家畜の伝染病の口蹄疫(こうていえき)が広がっている問題で、鳩山政権は18日、(1)発生地から半径10キロ以内のすべての家畜にワクチンを打った上で殺処分とする(2)発生地から半径10〜20キロの家畜をすべて政府が買い上げる――を柱とする対策を固め、地元自治体や農協などと調整に入った。 同県はこれまで、農林水産省の指針に従って、口蹄疫への感染や感染が疑われる家畜が確認された場合、同じ農場で飼われている牛や豚のすべてを殺処分としてきた。対象は18日夜の時点で約11万8千頭にのぼっている。10キロ圏を加えると、農水省の推計では、新たに牛4万頭、豚12万6千頭が殺処分の対象となる見通しだ。政府は市場価格の一定割合の手当金を畜産業者に支払う。 宮
JA全農とちぎでは、品質の良さ、美味しさ、安全性をアピールし、海外での販路拡大を図るため、高級レストランで和牛の需要が伸びている米国向けに栃木県産銘柄牛「とちぎ和牛」を輸出する取組を始めた。これまでに輸出実績のある3県(鹿児島、宮崎、群馬)以外の認定処理施設を持たない県から輸出が行われるのは初めてである。 平成19年5月17日に小山市で出発式が行われ、第1陣は、県内各JAの対米輸出指定農場から選ばれた6頭が初出荷された。出荷された牛は認定処理施設の(株)群馬県食肉卸売市場に運ばれ加工された後、ロイン部位を輸出し、同年6月上旬にラスベガスのレストランに提供される。 JA全農とちぎでは、19年5月から20年3月までに毎月6~12頭出荷する予定で、今年度は78頭分の輸出を計画している。1頭から取れるロイン部位は70kgから80kg、1kg当たり8千円、輸出金額は約4,500万円を見込んでいる
口蹄疫(foot and mouth disease)とは、主に牛、水牛、豚、羊、山羊、鹿など、いわゆる偶蹄類(蹄がピースになった動物)に感染する病気です。原因は小さなRNAウイルスで、気象条件によっては200kmほど飛散すると言われています。このウイルスは口腔や気道の粘膜で増え、5-8日で発症します。その時点で既に大量のウイルスを体外に排出しており(特に豚)、それは快復後も持続してしまいます。多頭飼育している環境では接触感染の懸念もあります。 症状としては急に高熱が出て、口や蹄に小さな潰瘍ができますが、幼い動物でもなければ死亡することは少なく、通常は2-3週間で快復します。ただし、感染することによって成長が悪くなったり、牛乳を出す量が減ったりすることから、農家に経済的なダメージを与えることになります。それが1頭や2頭なら大したことないかもしれませんが、このように伝染力が非常に強い疾患では
更新日:令和7年1月14日 1.注目情報 豚熱について アフリカ豚熱について 鳥インフルエンザについて 令和6年度家畜衛生ポスターデザインコンテスト開催 1-1 農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部(大臣メッセージ) 令和7年1月14日開催農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部大臣メッセージ 1-2家畜伝染病の侵入防止のお願い 日本語(PDF : 951KB) 英語(PDF : 874KB) 中国語(簡体字)(PDF : 505KB)中国語(繁体字)(PDF : 473KB) 韓国語(PDF : 1,168KB)ベトナム語(PDF : 447KB)フィリピノ語(PDF : 400KB)タイ語(PDF : 409KB)インドネシア語(PDF : 379KB)マレー語(PDF : 362KB)スペイン語(PDF : 385KB)フランス語(PDF : 409KB) 詳細は動物検疫FAQ、動物
はじめに 2000年3月,わが国で92年ぶりに口蹄疫が発生し,畜 産関係者を震撼させた。さいわい今回の発生は,表1に 示したように,2道県,4戸の農家にとどまったが,家畜 衛生と防疫の重要性を世に知らしめる大いなる警鐘とな った。 本病の発生から終息に至るまで,行政機関をはじめと して,畜産関係者,獣医師,各種団体,研究機関等がそ れぞれの立場から最善を尽くした。 家畜衛生試験場(以下,家畜衛試;現独立行政法人農 業技術研究機構動物衛生研究所)は,口蹄疫の発生に際 して,診断,抗体検査,疫学調査,各種対策委員会や現 地における技術的アドバイスなど多方面にわたり,海外 病研究部を中心に全場的な支援体制のもとで全力をあげ てそれらに対応した。 その結果,本病の発生は2000年6月9日をもって終息 し,さらに,同年9月26日,国際獣疫事務局(OIE)に よって「日本は口蹄疫に対する清浄国」とし
総 説 口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について 村 上 洋 介 農林水産省家畜衛生試験場ウイルス病研究部病原ウイルス研究室長 Foot-and-Mouth Disease Virus and the Disease Nature by the Virus Yosuke MURAKAMI National Institute of Animal Health, Tsukuba, Ibaraki 305-0856, Japan Foot-and-mouth disease (FMD) affects all cloven-hoofed animals and is considered the most infectious of all animal diseases. It is endemic in many countries of the world, including Africa
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