東京電力は16日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内にサソリ型の自走式ロボットを初投入し、本格調査を始めた。事前調査では、圧力容器直下の鉄製の作業用足場で、メルトダウン(炉心溶融)により溶けた核燃料(デブリ)の可能性のある堆積物が見つかったほか、毎時650シーベルトと高い放射線量も推定されており、ロボットに搭載したカメラや線量計などで詳しい状況を調べることで、デブリを初めて確認できる可能性がある。 ロボットの前後に搭載したカメラは照明付きで撮影角度を変えられる。圧力容器底部の損傷状況や線量など、廃炉作業で最大の難関とされるデブリ取り出しの方法の検討に必要な情報把握を目指す。