【カンヌ(仏南部)=三井美奈】主要20か国・地域(G20)首脳会議を前に、サルコジ仏大統領とメルケル独首相は2日夜(日本時間3日朝)、カンヌの会場にギリシャのパパンドレウ首相を招き、会談した。 独仏首脳は会談後に記者会見し、パパンドレウ首相との間で、ユーロ圏諸国によるギリシャ支援策受け入れの是非を問う国民投票を12月4日前後に行うことで一致したことを明らかにした。 独仏両首脳は会見で、市場の不安を回避するため、国民投票は「早期に実施することが必要だ」と強調。国民投票で受け入れが否決された場合、ギリシャへのつなぎ融資(80億ユーロ=約8600億円)を実施しない考えを明らかにした。実施されない場合、ギリシャは12月中旬にも「突然の債務不履行(デフォルト)」に陥るのは確実で、金融市場が大混乱に陥る恐れがある。 サルコジ大統領は、10月に欧州各国が合意した欧州金融安定基金(EFSF)拡充など財政危