たとえば体罰とかハラスメントとか果てはストーカーとか痴情のもつれとか、たびたび加害者が「愛してるからやったんだ」「愛情がない相手にはそんなことしない」みたいなことを言ってるのを見かける。 それを見てみんな「ふざけるな」「そんな言い訳が通じるわけないだろ」と憤る。ここまではわかる。 「お前のそれは愛ではない」「お前の愛は正しくない」こうなってくると俺はちょっとわからなくなる。 別に愛だろうがなんだろうが知ったこっちゃないがダメなもんはダメ、で良くない? それが本当の愛だったとしても加害を正当化する理由にはなりません。それじゃあダメなの? なぜ人は、他人の愛が本当の愛か、正しい愛かを判断しようとするのだろう。 それは結局みんな「本来なら許されない何かが愛を理由に許されることがある」と信じてるからなのではないだろうか。 愛を理由に自分の行動を許される余地は残しておきたいと心のどこかで思っているか