G7広島サミットを経て、また新たな戦争が勃発しようとしている。お好み焼きをめぐる戦争が、である。 きっかけはサミットで広島を訪れたイギリスのリシ・スナク首相が外交活動の一環で、自身もお好み焼き作りに挑戦したことだ。これをイギリス大使館が公式Twitterで紹介したところ、待ったをかけるリプライが殺到したのである。主に関西圏の人々による、それはお好み焼きではないというものだ。 果たして「お好み焼き」の本場が広島か大阪かという問題はいったん置いておこう。ここで注意しなければならないのは関西派の人々が盛んに「それは広島焼きである」と発言していることだ。 「広島焼き」とは絶対タブーの言葉である。筆者はこれまでも取材を何度も訪れているが、そのたびに広島出身者から釘を刺されることが二つある。もしも巨人ファンならば、それを絶対に口に出してはならないこと。そして、間違ってもお好み焼きを「広島焼き」と呼んで