阪急阪神ホテルズを皮切りに始まった食の偽装問題は、大手百貨店にまで広がりを見せています。パナメイエビやブラックタイガーが「芝エビ」「車エビ」に、成形肉が「国産和牛」に、中国産クリが欧州産クリに、普通の長ネギが九条ネギにと、夢のように姿を変えています。現場の調理人は目の前の食材と表記が違うことを分かっていながら、長年の慣習などでそのままにされてきたという背景もあるようです。 店の利用客が怒るのは当然ですが、「高級な食材なんか使ったって結局分からないモンなのね」と苦笑する人も多くいます。個人的にはパナメイエビの存在価値を見直しました。 この事件がきっかけなのか、街中の小さな飲食店でも一部のメニューが少し変わったところがあるという噂もちらほら聞きます。例えば、「愛情込めてじっくり煮込んだおふくろの味のおでん」というメニューがあったとしたら、これは変えるべきなのでしょうか。「クレアおばさんのシチュ