——性についての考えや意識の男女差をあぶり出した作品です。今回、主人公の原美鈴を演じる前にこういったテーマについて考えたことはありましたか。 奈緒さん:まさに原作を読んだことで、男女間に存在する性の格差などについて改めて考えるようになりました。原作に出合う前は、性や暴力を扱うセンシティブなシーンをやる時に、果たして自分は仕事と割り切って今やれていただろうか、それ以前に感じることがもっとあるなと自分自身の中にもやもやしたものを抱えていました。他人が教えてくれることでもないので、もやもやの解消方法がわからなかったんです。 でも、この物語に触れてからは、より自分自身の性についてきちんと向き合い、考えるようになりました。また、目の前に起きたことに対して、立場が違えばまた別の受け取り方がある、必ずしも自分と他人が同じ考えを持つことはないということも学べました。この物語に出合えたことは私にとって大きな
俳優・奈緒(29)主演の『先生の白い嘘』(7月5日公開)は、累計部数100万部を突破した鳥飼茜氏の同名コミックを原作に、男女の性に向き合った人間ドラマ。『植物図鑑 運命の恋拾いました』(2016年)、『弱虫ペダル』(20年)、などで知られる三木康一郎監督(54)が企画から公開まで約10年がかりとなった本作の舞台ウラを明かす。 俳優・奈緒(29)主演の『先生の白い嘘』(7月5日公開)は、累計部数100万部を突破した鳥飼茜氏の同名コミックを原作に、男女の性に向き合った人間ドラマ。『植物図鑑 運命の恋拾いました』(2016年)、『弱虫ペダル』(20年)、などで知られる三木康一郎監督(54)が企画から公開まで約10年がかりとなった本作の舞台ウラを明かす。(取材・文=平辻哲也) 本作は、男女間の性の格差をメインテーマとし、女性の秘められた性の快楽も描いたコミックの映画化。主人公は高校教師の原美鈴(奈
【はじめに】 ご理解いただきたいのですが、私は既に女優を引退しております。 二度と女優に復帰するつもりはありませんし、このようなことで注目を集めて名を売りたいなどとは考えていません。 記事の内容から、私が誰であるか容易に特定されることは承知しておりますが、私の名前や画像を拡散することはおやめください。 映画公開時、私の家族はとても傷付きました。 私自身はこの事件の後精神のバランスを崩し、今もフラッシュバックに苦しんでいます。 私は女優ではなく家庭を持つ一人の女性であるということをご理解いただき、家族の人生を守るためにご配慮頂きたくお願い申し上げます。 また該当シーンに出演されていた俳優さんのお名前を挙げることもおやめください。 その方は事件当時控え室に居られましたので何も見ておられません。 その上で、私がなぜ週刊文春の取材を受けたのかということですが、相次ぐ性被害の告発報道を受け、先に声を
心の絆が力となる――。1998年、富野由悠季監督が手掛けたTVシリーズ『ブレンパワード』は、放送当時大きな衝撃を与えた。近未来、地球の海溝に発見された遺跡で発見された生命体をめぐり、人類は分裂。地殻変動により地球の都市が次々と破壊される中、人々は謎の円盤状物質「オーガニック・プレート」から生まれる巨大な生体マシン「ブレンパワード」に乗り、世界の破滅に向けて動き始める――。『機動戦士ガンダム』を手掛けた富野由悠季監督のオリジナル作品にして、脱「ガンダム」を目指した意欲作。さまざまな作品を手掛けてきた富野監督のターニングポイントとなった一作である。 その『ブレンパワード』が、「Blu-ray Revival Box」として3月にリリースされることになった。また、2月には富野由悠季監督の軌跡を記録した展覧会「富野由悠季の世界」の映像作品「富野由悠季の世界 ~Film works entruste
映画「愛について語るときにイケダの語ること」は、いまはもうこの世にいないひとりの男の最後の願いから始まっている。 その男の名は、池田英彦。彼は四肢軟骨無形成症だった そして、40歳の誕生日目前で彼は、スキルス性胃ガンステージ4と診断される。 死を強く意識した彼は「今までやれなかったことをやりたい」と思い立ち、その想いは性愛へと向かい、自分と女性のセックスをカメラに収める、いわゆる「ハメ撮り」に走っていく。 そして、自らの死をクランクアップとし、それまで映像を自身主演の映画として遺すことを望んだ。 池田氏の「僕が死んだら映画を完成させて、必ず公開してほしい」という遺言を託されたのは、ドラマ「相棒」などを手掛ける脚本家の真野勝成。 20年来の友人であった真野は、「マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画」や「ナイトクルージング」などを発表している友人の映画監督、佐々木誠に映像を託す。 こ
YouTubeの累計チャンネル登録者数が5000万人を越える人気VTuber事務所、ホロライブプロダクション。その女性アイドルグループ「ホロライブ」のメンバーを紹介するコラムは第5回。今回は2018年にグループに合流した0期生さくらみこの魅力をご紹介したい。 【動画】『マイクラ』で“大炎上”させたさくらみこ ホロライブには「〇期生」という同期デビュー組の括りがあり、2018年6月(先行デビューの夜空メルは5月)の1期生の活動開始以降、2期生、ゲーマーズ、3期生、4期生、5期生と様々な面々がデビューしている。一方で、その枠には当てはまらない、もともとソロでデビューした後にグループに合流したメンバーも存在する。ときのそら、ロボ子さん、AZKi、星街すいせい、そして今回紹介するさくらみこが在籍するホロライブ「0期生」がそれにあたる。 0期生のデビュー時期はそれぞれ異なっていて、たとえば、グループ
POPなポイントを3行で にじさんじ・樋口楓『Baddest』インタビュー アニメ『俺100』主題歌を通じて自分の変化 「終わりは必ずしもネガティブじゃない」 バーチャルライバーグループ・にじさんじのオリジナルメンバーとしてデビューし、精力的に活動しながらアニソン界の大御所レーベル・Lantis(ランティス)から楽曲をリリース。2021年2月にはワンマンライブ「Kaede Higuchi Live 2021 “AIM”」も成功させ、メジャーという苛烈なシーンで勢いを増す樋口楓さん。 満を持して8月25日に発売された2ndシングル『Baddest』は、7月より放送中のTVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』(通称・俺100)第2シーズンのオープニングテーマ。待望の初アニメタイアップとして新たなファン層へも広がりをみせている。 シングルに収録されているのは、それぞれ大きく聞き味の異なる3
ハライチ岩井さんが2021年5月20日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中でテレビ制作者に向けて、声優さんを番組に起用する際に気をつけておいてほしいことを話していました。 「岩井さんは誘いやすくてカッコいい」 「花江くんはアニメ演技じゃないところにいて、どんどん時代にマッチしてる」https://t.co/hJiF6xMJK3 ハライチ岩井勇気&声優・花江夏樹。 カルチャーとの向き合い方を語る#ハライチ #岩井勇気 #花江夏樹 pic.twitter.com/gHoHe9aMLG — クイック・ジャパン ウェブ QJWeb (@qj_web) April 18, 2021 (岩井勇気)まあね、俺はちょっとサブカル仕事が多いんですけどね。アニメ関連の仕事を結構やってまして。 (澤部佑)結構やってるでしょ? (岩井勇気)結構やっている。一時期ね、本当に6、7割アニメ関係の仕事の時があっ
コロナ禍と同時にIT企業に就職、芸人との「二足のわらじ」を履くようになった東京ダイナマイト・ハチミツ二郎。芸人たちのYouTubeへの進出、副業や転身が話題となる中で、「サラリーマン」という異色の選択肢をとった理由は何だったのか。ノンフィクション作家・田崎健太が短期集中連載でその思いに迫る。(文中敬称略) 【写真】 芸能人が「クスリとセックス」に溺れるまでの全真相 ---------- 第一回はこちら:ハチミツ二郎がIT企業の正社員に…? コロナ時代の「芸人の生き方」 ---------- 本来、社会の “はぐれもの” であった芸人が「丸い中」に入るようになったのは、芸人がワイドショーのコメンテーターになってからだとハチミツ二郎は考えている。 「世間(の常識)から見て、外れたこと、間違ったことを言うのが芸人でした。不倫のニュースがあったら、(故・立川)談志師匠や、(故・)月亭可朝師匠だった
北海道にあるとあるラジオ局を舞台に個性的な登場人物の人間ドラマを描いたTVアニメ『波よ聞いてくれ』(TBS系)が、6月19日に最終回を迎える。ドラマやアニメ化が困難と称された本作だが、ひょんなことからラジオパーソナリティーとして活動することになった傍若無人で破天荒な主人公・鼓田ミナレを演じる杉山里穂の演技に注目が集まっている。 2015年に声優としてデビューした杉山は、2018年放送のTVアニメ『実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-』のタニス役で初主演を果たしている。過去には『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のアニータ役や『CONCEPTION』のタルア役、『ブギーポップは笑わない』の橋坂静香役など数々の作品に出演。しかし、アニメ作品への出演は決して多くはなく、むしろ海外ドラマの吹き替え声優としての仕事が目立つ。だが、今期は『波よ聞いてくれ』以外に、『継つぐもも』ではメインキ
美しく澄んだ声と演技力の高さに定評があり、アニメファンのみならず幅広い層に人気の花澤香菜さん。声優は天職に思えるものの、決して平坦な道のりではなかったようで…。 声優でなかったら夢は絶対にパン屋さん。 ――子どもの頃から芸能界で活躍されていますが、どういう経緯で声優になったのでしょう。 花澤:そもそも芸能界に入ったのは、子役のオーディションのチラシを持ってきた母に「やる?」と言われて、即答したのがきっかけです。お遊戯会や学芸会が大好きで、目立ちたがり屋だったんです。お仕事をしながら、習い事などもやらせてもらいましたが、やっぱり自分の中で芸能活動は特別感がありました。でも高校卒業と同時に、一度はやめようと思ったんです。そんなに活躍できていたわけでもないし、大学に入ってやりたいことを見つけようかなって。当時、レギュラーのアニメの仕事があったのですが、そのキャスティングをしていた今の事務所のマネ
特技&趣味 Skills & Interest 実用英語技能検定(英検)1級 国家資格 全国通訳案内士(英語) 言語は英語の他に、スペイン語、広島弁、落語(←?)、ラテン語(New!) 映画マニア、ミステリファン、文学オタク、ジャズ愛好家 〜東大Days 総括編〜 ② Specialインタビュー Vol.1はこちら > イメージの「東大生」と実際の東大生 東大を卒業されて、あらためて、東大生のイメージは変わりましたか? そうですね……。 東大に入る前は、特に東大生のイメージを持ってたわけではないんですけど。 実際に自分自身が東大生になって周りの人を見ると、東大生のイメージとして一般的になんとなくできあがってるようなイメージとはずいぶん違うなと感じました。 勉強が好きで勉強ができる人たち、という意味では世間的なイメージに即しているかもしれないですけど、勉強ばっかりで視野が狭かったり余裕がなか
9歳で子役デビューし、去年はドラマ6本、映画5本と年々活躍の場を広げている伊藤沙莉。11歳で出演した『女王の教室』(05年 日本テレビ系)では、いじめっ子役で強烈なインパクトを残し、その後何年もいじめっ子役しかこなくなった。一時はオーディションに落ち続け、“ニート”かと思うほど仕事がなく、女優を続けることに思い悩んだ時期もあったという。役によっては邪魔になるハスキー声もかつてはコンプレックスだったというが、現在では声優業でも注目を浴びている。伊藤がコンプレックスを乗り越え、“いじめっ子”を脱却できた理由とは。 絶賛アニメ声優は“エゴサ”が原動力に、ハスキーコンプレックスを武器に昇華 ――現在放送中のテレビアニメ『映像研には手を出すな!』(NHK)で伊藤さんが演じている、アニメが大好きな主人公・浅草みどり。「浅草氏の声を伊藤沙莉さんにしようって言った人天才」「この人以外は考えられない」、「当
浅利慶太という人がいる。いや、いた。 「居て、捨てて、語れ」 劇団四季で再三言われる言葉だ。 「格好をつけるな、俺に見せようとするな。力まずシンプルにやれ」 通し稽古の前に彼はいつもそう言っていた。わたしは先生(浅利慶太)のことが大好きだった。平成最後の夏、7月13日。7月14日の創立記念日を目前に、先生は天国へ行ってしまった。 劇団四季がよく言われてきたことの中に「北朝鮮」「母音法が気になる」というのがある。スター俳優ではなく作品を見て欲しい・言葉を聞かせたいという結果、みんな同じに見える・言葉に捉われて感情がない…そういう風に見えていたんだと思う。 研究生として入団した頃、顔が覚えきれないほどの俳優の中で「何人が先生の意図を理解しているんだろう」とわたしはよく考えていた。劇団の稽古場には「ライブラリ」という図書館があったので、なるべく理解したかったわたしは先生の話の中に出てきた「ルイ・
若いころは、刑務所を出たり入ったりを繰り返した。その繰り返しのなかでやがて、自分は世界有数の演劇学校に入り俳優になるのだと決めた。実現不可能に思えるこの野望を抱いて、マイケル・バロガンさんは前に進んだ(以下、敬称略)。 独房でひとり座っていたマイケル・バロガンは、自分がどれだけ失敗を重ねてきたか思い返していた。自分がいかに、チャンスを逃してきたか。そこでバロガンは決心した。これからどうやって生きていくのか、朝までに決められなかったら、その場で首を吊って死のうと。 バロガンは目を閉じて、自分が経験してきた様々な場面を振り返った。家庭を捨てた父親のこと。麻薬密売の罪で刑務所送りになった母親のこと。自分が福祉職員に保護された日のこと。そして、初めて道端で犯罪に手を染めたときのこと。自分自身が服役した日々。いくつものやり直しのチャンスが、自分のせいで駄目になったこと。
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