北九州市小倉南区の河川敷で5月、ロケットランチャーのような物が複数見つかった事件で、福岡県警による鑑定の結果、全て発射機能があると確認されたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。いずれも弾が装塡(そうてん)された状態で、県警は分解して危険のない状態にした。何者かが投棄したとみて、爆発物取締罰則違反などの容疑で、暴力団が関与した可能性を視野に調べている。 捜査関係者によると、周辺から見つかった複数の手榴弾(しゅりゅうだん)のような物は、起爆装置である信管が抜かれ、爆発しない状態だった。拳銃のような物も見つかり、発射可能とみられる。 県警によると、5月30日に散歩中の住民から「ピストルなどが入った箱が置いてある」と110番があり、拳銃や手榴弾のような物を発見した。付近の捜索で31日、長さ1メートル超のロケットランチャーのような物を回収していた。