酒飲み、ビール党の皆さんは百も承知のことと思いますが、ビール代金のおおよそ半分(47%)は酒税と消費税です。早い話が国内で大瓶2本を飲むと、1本分はまるまる税金となっているのが、日本のビールです。 明治時代、日清戦争(1896年)の頃から次第に酒税が引き上げられ、日露戦争前の1901年にはビール税が成立しています。漱石が『我が輩は猫である』を執筆した頃(1905年)、ビール好きの漱石は、小説の中や酒宴にもしばしばビールを登場させています。高級品だったビールが、庶民のお酒となるにつれ、軍費の一翼を担わされていった歴史が垣間見えます。 では平和憲法の許、軍隊を持たないはずの日本でなぜ、いまだにこの税額なのでしょうか。 財務省の税制サイトを見てみましょう。 出典:「酒税の税率」(財務省) ビールは「発泡性酒類」のことですので、1キロリットル当たり22万円が酒税となっています。 大瓶一本が633ミ
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