世界遺産にも指定されたパリの風物詩 セーヌ河岸を歩いていると、川沿いの欄干に緑色の箱型の屋台が並んでいるのを見かけます。パリを旅行された方なら一度は見たことがあるおなじみのお店で、セーヌ川の風景の一部になっています。店では安価な古本やポスター、絵葉書、観光客向けのキーホルダーなどを売っており、夜に閉まりますが商品自体は緑色の箱の中に鍵をつけて入れられ、常に同じ場所に置かれています。これはブキニスト(Bouquinistes)と呼ばれる露店の古本屋で、名前の由来は「本」を意味するフランス語のブキャン(bouquin)から(一般的にはリーヴル(livre)を使うことが多いです)。ちなみにフランス語で「本好き」のことを ブキヌール(bouquineur / 男性名詞)、ブキヌーズ(bouquineuse / 女性名詞)といいます。 ブキニストの歴史 ブキニストの歴史は古く、16世紀からパリで営業