アフリカの強豪、カメルーン代表に1-0──。 6月11日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。14日に行われた日本代表の1次リーグ初戦。岡田ジャパンは難敵を相手に見事な勝利を収めた。 大会の直前には、代表選手を選出した後の強化試合で3連敗し、不安が広がっていた。それだけに、サポーターたちの喜びはひとしおだっただろう。 強化試合の最後の一番、カメルーン代表を想定して臨んだコートジボワール代表戦では0-2と完敗していた。その日本代表が初戦をものにすることができたのはなぜだったのだろうか。 その理由について私は、3つの強化試合、特にコートジボワール戦の結果を踏まえて、岡田武史監督がカメルーン戦の戦い方を練り直したことにあったと考える。 では、カメルーン戦で岡田ジャパンはどのような戦術を実行したのか。今回も、データの分析を通して読み解いてみよう。 得意なオーバーラップを自重して
日本代表はカメルーン戦でどのような戦術を実行したのか。 データスタジアムの森本美行さんは「初戦を勝利に導いた岡田ジャパンの緻密な戦術」の記事の中で、日本の戦術のポイントとして、ボールを奪う位置、右サイドへの偏り、プレー時間の3つを指摘をしている。 1 ボールを奪う位置を下げた ピッチを攻撃、中盤、守備の3つのゾーンに分割した場合、過去の岡田ジャパンの平均では中盤45.5%、守備47.7%だったボールを奪う位置がカメルーン戦では中盤30.6%、守備68.1%だった。 日本はカウンターのリスクや体力の消耗を避け、意図的にボールを奪いにいく位置を下げた。 2 右サイドにプレーを偏らせた FIFAのレポートによれば、日本のプレーエリアは左13、中央41、右52と極端な偏りを見せている。川島のゴールキックが例外なく中央から右サイドに向かって蹴られていることを見ても分かる通り、これも意図的なモノだ
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