昨日の話と若干つながるが、最近「フリーター」などの不安定低賃金層の問題に関する話題で、ところどころ「反動」が起こりつつあるような気がするのが気がかりである。要するに、「彼らはそんなに苦労しているのか?どこまでマジメに就職活動をやってきたのか?」と言うわけである。不安定低賃金層の問題が認知されるにつれ、皮肉なことに「必死に頑張っている連中ばかりじゃないではないか」という疑念が、(おそらく)「正社員層」の側から徐々に湧き上がっているように思われる。 これは「フリーター」や「ワーキングプア」を扱ってきた人たちにも、若干の問題があったと思う。というのは、彼らは「フリーターたちがいかに苦しんでいるか」を、過剰なほどに強調してきたからである。それはもちろん十分な理由があってのことだけれど、そういう方法で世論を喚起し続けようとすると、「こいつの場合は単にだらないだけだよ」という批判に抵抗できない。「苦し