金口木舌 2011年8月31日 多数決だけが民主主義ではなかろう。「熟議」の言葉が物語るように、意思決定の過程、在り方も大切だ。その「手続き」で不可解なことが多過ぎないか。八重山地区の教科書選定のことだ ▼採択協議会の会長が自身の選んだ委員に特定の出版社の投票を頼む。副会長と一部の委員がどの教科書に投票するか話し合って決め事前に会長に伝える。会長は規約を無視し役員会抜きで調査員を選ぶ。それまでの選定方法である順位付けを自分勝手に廃止する ▼協議会委員の氏名の公表はなし。議論の場は非公開、決定は無記名による投票。教科書を選ぶ重大な責務を担う人々が誰で、どんな議論を交わして選択したのか、住民には知らされない ▼委員構成も変更され、会長が選んだ委員2人は公民を会長と同じ出版社に投票。その教科書は会長が選任したはずの調査員も推薦していなかったが、投票多数で選定教科書に決まった ▼会長が教育長