[沖縄振興予算]密室で何を語ったのか Tweet 政治 2011年12月26日 09時23分(5時間17分前に更新) 政府の2012年度予算案が決まった。内閣府沖縄担当部局の沖縄振興予算は、数字の上では確かに「県の要望に近い形」(仲井真弘多知事)になったが、総額に気を取られ過ぎると大事な点を見失ってしまう。 12年度沖縄振興予算の最大の特徴は、新しい仕組みがスタートする、その初年度の予算、という点だ。 予算総額は2937億円で、前年度比27・6%も増えた。復興予算を最優先しなければならない厳しい財政事情の中で、概算要求額より500億円余も上積みが認められたということは、異例の措置といっていい。 県は予算折衝で、3000億円の確保と、国直轄事業を含めた沖縄振興予算の全額一括交付金化を求めてきた。一括交付金は、従来のひも付き補助金に代わるもので、自治体が使い道を自由に決められるという大きな利点