交通アクセスの悪い僻地に突如出現した「リゾートホテル」が人気を集めている。「ARTH(アース)」社長の高野由之さんは、世界で初めて水と電気を自給できるホテルを開発した。その狙いはどこにあるのか。テレビ東京の阿部謙一郎プロデューサーがリポートする――。 「おしゃれなリゾートホテルとしか感じなかった」 2022年12月、静岡県・西伊豆地方の限界集落に、水と電気を自給できる、いわゆる「オフグリッド」の一棟貸しのホテルがオープンした。オフグリッドをうたう住宅はいくつかあるが、ホテルとなると、世界初だという。 高級ホテルを思わせる室内。そして目の前には駿河湾の雄大な景色が広がる。絶景を楽しみながら露天風呂に入ったり、テラスのデッキチェアでくつろいだりしたという宿泊客は、「電気や水のことを意識することはまったくなく、おしゃれで快適なリゾートホテルとしか感じなかった」と驚きの表情を浮かべた。 “SDGs