3月16日米上院の軍事委員会でアフガニスタンとイラクの戦争を管轄する米中央軍のペトレイアス将軍が証言した。その証言の際に提出された報告書の内容が注目を集めている。その報告書はイスラエル・パレスチナ問題に関して以下のように述べている。 イスラエル・パレスチナ問題の存在が米軍の妨げになっている。紛争が燃え上がると、それが反米感情を煽る。また米国がイスラエル寄りであるとのイスラム世界での認識があるので、地域の政府や人々と米軍が信頼関係を樹立できない。さらには穏健諸国の政権の正統性を傷つけている。この問題に関する地域の人々の怒りが、アルカーエダの支持基盤を広げている。その上、この紛争があるので、ヘズボッラーやハマスを利用してイランがアラブ世界に影響力を行使している。 軍の幹部が中東和平の停滞が、米軍の活動を阻害していると公的に発言するのは前例がない。ペトレイアス将軍は、ブッシュ政権末期のイラクへの