175年生きたと推定されているゾウガメのハリエットは、その長寿っぷりから「地球上で最も長生きしている生物」と呼ばれたこともあります。しかし、そんなカメでさえトップ10入りすらできないほど長生きな動物が名を連ねる「寿命の長い生物ランキング」を、科学系ニュースサイトのLive Scienceが公開しました。 The longest living animals on Earth | Live Science https://www.livescience.com/longest-living-animals.html ◆第10位:ホッキョククジラ(200年以上) ホッキョククジラ(Balaena mysticetus)は哺乳類の中では最も長生きで、捕獲された野生のホッキョククジラの中には100歳を超える個体が見つかっており、場合によっては200年以上生きる可能性もあると推測されています。ホッキ
私が所属する大学院コースは博士の学位取得にフルペーパーが査読誌に受理されていることが必須条件のため、博士課程の学生が学位取得に必要な論文を投稿する際に、難しい雑誌にチャレンジするか、少し格は落ちるけれど早い受理が叶いそうな雑誌にするか、の二者択一を迫られます。博士課程修了を目指す学生の論文投稿先を検討していた時期に、雑誌の「格」を示す(とされてきた)論文あたりの被引用件数を基にした数値(impact factor, IF)を見ていて違和感があり、現在の状況を調べてみることにしたのが今回のテーマの始まりでした。 まず、雑誌ごとの現在の「格」をどんな数値で比較するか。これについては、今回はEigenFactor(EF)(eigenfactor.org)を使ってみることにします。ある雑誌に掲載された雑誌の、総被引用件数÷総論文数という単純な計算式で求められるIFの問題点を、複雑な計算式により算出
横浜・八景島シーパラダイスで「深海生物が大量死した」というFacebook投稿が話題になっていた件を受け、運営会社である横浜八景島は9月11日、事実関係について公式な見解と調査結果を発表しました。 人気水族館で深海生物が? 横浜・八景島シーパラダイス公式HPより 問題の投稿は、今年(2017年)の8月22日、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の元職員を名乗る人物が、同機構の非公式アカウントに書き込んだもの。投稿によると、投稿者は今年3月、ヤマトコブシカジカやシンカイハクトウギンチャクなど、JAMSTECの研究施設で育て続けた深海生物たちを、飼育展示のため八景島シーパラダイスへと送り出したそうです。 ところがその後、同水族館で「ちゃんと管理している機関では考えられない出来事」が発生し、50匹以上の生物が一度に死亡してしまったとのこと。投稿者が水族館側へ問い合わせを行っても「こ
By Toni 人間を構成する最小単位である「細胞」は、ブドウ糖をエネルギー源としています。人間の成長は「細胞分裂」と「細胞の成長」により成るわけですが、ブドウ糖はこれらのエネルギー源にもなっており、体細胞だけでなくあらゆる細胞分裂の源にもなっていると思われていました。しかし、新しい研究結果から細胞はブドウ糖ではなくアミノ酸が供給する物質を基に分裂細胞を構築していくことが明らかになりました。 How cancer cells fuel their growth | MIT News http://news.mit.edu/2016/how-cancer-cells-fuel-their-growth-0307 人間の体は約60兆個の細胞で構成されており、この細胞は日々生まれ変わっています。これらの細胞は分裂する回数に制限があるのですが、がん細胞にはこの制限がなく、無限に増殖し続けます。この
この画像を大きなサイズで見る SF映画などでは、他惑星からの生命体が地球に侵略、地球人を襲撃するのが定番となっているが、科学者たちは、むしろその逆のことを心配している。 地球由来の生物が宇宙線経由でに運ばれ、火星で繁殖してしまうことを恐れているのだ。地球の微生物は、その地の生態系を大きく変えてしまう可能性が高い。 最近発表された論文によると、国際宇宙ステーションで行われた3つの実験全てにおいて、地球上の微生物が、宇宙環境で一年半に及ぶ全実験期間を生き延びることができたことが確認されたという。 火星や他惑星に着陸する宇宙船に関しては、地球からの微生物の持ち込みを防ぐため、最大限の努力を払う必要がある。そしてこの「最大限」の基準は、これらの生命体が、宇宙の旅に伴って様々な危険にさらされる中でいかに生き残るのかを研究することにより明らかになる。 この画像を大きなサイズで見る 「許容できる範囲まで
場合によっては殺人級の猛毒を持つ蟻の一種、アカヒアリ(Fire Ant:リンク先英語)。刺されるとアナフィラキシーショックに至る人もいる危険な蟻だが、流体力学を研究する物理学者にはとてつもなく魅力的な題材らしい。なんとこの蟻、集団になると液体とも個体ともつかぬ興味深い性質を獲得する生物なのだ。 蟻ボールは固体? まるでフンコロガシが転がした糞のような見てくれだが、これが集団の生きたアカヒアリだと信じられるだろうか。固体(?)のように振る舞うアカヒアリの集団は、指で突けばゴムのような弾力性を持つ「蟻ボール」となる。 漏斗に通すと液体のようにも [youtube]http://www.youtube.com/watch?v=opHsaJ1hxuc#t=65[/youtube] The New York Times 動画を観てもらえばおわかりだろうが、漏斗から出てくる大量のアカヒアリは、シロップ
【5月9日 AFP】生命の設計図であるDNAを構成し、アルファベットで示される「塩基」に、人工的に作り出した2種を追加することに、世界で初めて成功したとの研究論文が、7日に英科学誌ネイチャー(Nature)で発表された。 研究チームは、自然界に存在しない人工塩基が組み込まれたまま、DNAを複製することのできるバクテリアを、遺伝子操作で作り出したという。 研究チームによると、数億年にわたって存在し続けたDNAの塩基を人の介入で拡張できることを示すのがこの実験の目標。これは、革命的な新薬の開発やナノテクノロジーの技術革新への第一歩となるという。 ■自然界の塩基対は2種のみ DNAは生命をつくり、維持するための遺伝情報を持った物質で、細胞内に2本の鎖として二重らせん構造で存在している。 この2本の鎖は「ファスナー」のように結合されているが、この結合部分は塩基の対によってかみ合っている。 アデニン
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(CNN) フランスとロシアの研究チームがシベリアの永久凍土の中から3万年前の巨大ウイルスを発見したとして、米科学アカデミー紀要の今週号に発表した。 このウイルス自体は人体には無害だが、もし気候変動や鉱山開発などによって永久凍土がとけた場合、人の健康が脅かされる恐れもあると警告している。 ウイルスはロシア東部最北端のチュクチ自治管区で発見され、「ピソウイルス・シベリクム」と命名された。同地はベーリング海峡をはさんでアラスカの対岸にある。 ピソウイルスはアメーバに感染するウイルスで、人間や動物には感染しない。しかしフランス国立科学研究センター(CNRS)はこの発見について、「新しい環境の調査において、微生物の多様性に関する我々の理解がいかに不完全だったかが示された」と指摘する。根絶されたと思われていたウイルスの復活も、「もはやSFの領域ではなくなった」という。 例えば天然痘などのウイルスは、
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欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)が公開した、壁面を移動することができる6本脚のロボット「アビゲイル(Abigaille)」の写真(撮影日不明)。(c)AFP/HO/ESA/Simon Fraser University School of Engineering Science/MENRVA 【1月3日 AFP】カナダの研究チームは2日、ヤモリに着想を得た、壁を這うことができるロボットを開発したことを明らかにした。このロボットは宇宙での活用が期待されており、欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)による性能試験も進められている。 ESAは、非常に小さな脚を備えたこの試作ロボットが、宇宙船の外殻を這って進み、清掃やメンテナンスをする自動機械の先駆けになるかもしれないとしている。ロボットの足パッドは、ヤモリの足先の毛をモデルに開発され
長寿の生き物といえば爬虫類や深海魚を思い浮かべる人が多いだろう。しかしこの度、世界最高齢の生物は、10cm以上にも成長する大型の貝(shellfish)だったことが明らかになった。 英国の『The Telegraph』が伝えるところによると、この長寿の貝は2006年にアイスランド沖で発見されたホンビノスガイ。食味が良く、欧米ではアサリやハマグリ同様、よく食用にされる。最近では東京湾にも定着してしまったようだ。 栄養豊富な温かい夏の海ではよく育ち冬は成長が止まる貝の貝殻には、木の幹と同じように「年輪」が刻まれる。この成長線を数えることでだいたいの年齢がわかるわけだ。『明』(中国の王朝に由来)と命名されたその貝は、これまで400才くらいであろうと考えられてきた。ところが、英国バンガー大学の科学者たちが明の年齢をさらに詳しく調べようとしたところ、うっかり貝殻を開けてしまい、明はそのまま死んでしま
マウスの脳を刺激して、実際に体験したこととは違う「偽の記憶」を作り出すことに成功したとする研究報告を、アメリカ・マサチューセッツ工科大学の利根川進教授らのグループが発表し、注目を集めています。 この研究を行ったのは、昭和62年に日本人で初のノーベル医学・生理学賞を受賞した、マサチューセッツ工科大学の利根川進教授と理化学研究所のグループです。 研究グループはまず、記憶をつかさどる「海馬」と呼ばれる部分に光を当てると、直前に記憶したことを思い出す、特殊なマウスを作り出しました。 そして次のような実験を行いました。 まずマウスを安全な箱の中に入れ、その場所の様子を記憶させます。 そして、このマウスを別の場所に移したあと、脳に光を当てて、直前にいた安全な箱の様子を思い出させながら足に電流を流し、2つの記憶が結びつくようにしました。 すると、このマウスは、安全な箱の中に入れても、身構えておびえるよう
ナショジオゆかりのニュース、写真展や博物館のレポート、ちょっとしたコラムなどなど、ジャンルを限らずタイムリーな話題をお届けします。 最強。人々を熱狂させる魅惑の言葉だ。最強の存在を無意識に求める私たちの欲望は、映画や漫画に登場する最強のキャラクターなどに投影されている。また、人類最強を決定する格闘技の催しが大晦日にたびたび行われている。実際、人類はこれまで、個人そして組織を単位として最強を競い合ってきた。その負の側面として、戦争が挙げられるだろう。スポーツは平和的に行われる疑似戦争と見なすこともできる。いずれにしても、人々が最強を求めるのは、道徳的な善悪とは別のところにある本能的な欲求だと思われる。 クマムシという生物がいる。私が研究の対象としている生きものだ。この生物はしばしば、地上で最も強いと評される。そう、私たちが崇拝すべき「最強」生物なのだ。 クマムシは体長が0.1~1.0ミリ程度
琉球大学農学部の辻和希(本名・辻瑞樹)教授と日本学術振興会の土畑重人特別研究員の研究チームはこのほど、働きアリよりも、働きアリの労働にただ乗りする、働かないアリの生存率の方が高いことを突き止めた。 個々が社会の目標より自分の目標を優先してしまうことで社会をつくることができなくなるという、人間社会でもみられる「公共財ジレンマ」の実例を、人間と微生物以外で初めて発見した。研究成果は「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」(オンライン版)に掲載される。 辻教授は「この研究成果は人間がなぜ助け合うのかを理解するのにも役立つ」と強調した。 「公共財ジレンマ」とは、協力して社会をつくれば最終的な利益が大きいにもかかわらず、他者よりも大きな利益を得るために、他者の働きにただ乗りするという事態が起こり、社会をつくることができないことを指す。 研究チームがアミメアリを使い実験したところ、労働せずに産卵ばかり行
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