優良助っ人は1年にしてならず―。とある日のマツダスタジアム。広島の元主砲で2020年に駐米スカウトに就任したブラッド・エルドレッド氏(44)が球団幹部に直訴をした。 「長距離タイプは2年待ってください」 〝ニアミス〟から出た発言だろう。今季、加入したジェイク・シャイナー内野手とマット・レイノルズ内野手は故障でシーズン途中に契約解除となった。一方、昨季1年限りで広島を退団したマット・デビッドソン内野手は韓国・NCダイノスで大ブレーク。131試合に出場し打率・306、リーグトップの46本塁打、119打点と文句なしの成績を収めた。 エルドレッド氏も現役時代は米国と日本との野球の違いに苦労した。米大リーグを経て12年6月に広島入り。1年目は65試合に出場し11本塁打、2年目は66試合に出場し13本塁打だったが、3年目に118試合に出場し37本塁打で本塁打王を獲得。18年に退団するまでの在籍7年間で
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