想定を超えるペースで感染急拡大が続く新型コロナウイルスのオミクロン株。感染者や濃厚接触者の隔離により、社会経済機能への深刻な影響も懸念される事態になってきた。従来株と比べて感染力は非常に強いが、重症化リスクは低いとの報告がある。どんな特徴があるのか、全国に先んじて感染爆発が起きた沖縄県の医師は「(季節性)インフルエンザに近付いたという印象」との認識を示す。 沖縄県内の高リスク患者を受け入れている琉球大病院でコロナ対応を指揮する藤田次郎教授は13日午前に産経新聞の取材に応じ、「今のところオミクロンの患者に重症者はいない」と話した。 これまでに診た約30人の入院患者のうち、肺炎症状を確認できたのはわずか3人。画像診断では「肺全体が真っ白」(藤田氏)に見えるほど、炎症が広がることもあったデルタ株患者と比べ、オミクロン株の患者の症状はかなり軽いという。 病棟の雰囲気も、「第5波」までとは大きく異な
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