足利銀行を傘下に持つ足利ホールディングスと常陽銀行(水戸市)が経営統合に向け最終調整しているのを受け、東京商工リサーチは28日までに、両行をメーンバンクとする取引先企業調査を公表した。同社は、貸出先の産業別構成も共通点が多く、効率のよい経営が期待できるものの、従来のエリアだけでは新規取引先の開拓は難しい側面があると分析している。 同社の企業データベースにある全国398万社から集計。 都道府県別で見ると、足銀は本県が1万1138社で77・0%を占め、次いで群馬県9・5%、埼玉県8・6%と続き、茨城県が4位の3・6%だった。 常陽銀は茨城県が1万4006社で86・8%を占め、福島県5・8%に続き本県が2・4%で3位。両行とも北関東3県で9割を占めた。 産業別で見ると、足銀は建設業が4721社で32・7%を占め最多。 一方、常陽銀も建設業が6045社、37・5%でトップ。 同社は「両行をメーンバ